有風亭について

今ではすっかり根付いた感のある人力車の走る鎌倉の風景。
実はこの風景を鎌倉につくり出したのは何を隠そう有風亭なのです。
開業は一九八四年。
当時は人力車による観光案内は鎌倉はもとより東日本には一切存在しないそんな時代でした。
お陰様で開業より多くの皆様にご愛顧頂いております。
車夫を務めさせて頂くのは、観光人力車界の第一人者であり、日本国内で最も長いキャリアを誇る職人 青木 登。
鎌倉の裏道に精通した、本物の職人ならではの豊富な知識と味わい深い語り口で皆様の鎌倉散策を丁寧にナビゲートさせて頂きます。
カラカラと回る車輪の音を聞きながら古都を巡れば、いくどとなく訪れた古都の景色にまた違った味わいを感じて頂けるでしょう。

車夫紹介 青木 登

一九四七年生まれ。
飛騨高山の人力車に惹かれ、昭和五十九年に東日本で初となる観光人力車業を鎌倉にて開業する。
創業時から重んじてきたのは鎌倉の品格。
昨今多くの観光人力車に見られるような客引き行為は一切せず、高い文化と深い歴史を誇る鎌倉の情緒に合わせた営業スタイルを信条とする。
青木は語る。
「絶対に客引きはしません。それが人力車の美学です。」
以来長年変わらぬ営業スタイルを貫き「絶対に客引きをしない老舗人力車」として観光用人力車の歴史を切り開いてきた。
車夫としてのキャリアは国内最長。
鎌倉名物の一つとしてテレビやラジオ放送への出演などマスコミへの露出頻度も高く、ニ〇〇三年には人力車の車夫としては国内初となる著書「人力車が案内する鎌倉」を光文社より出版。
観光人力車を通じて鎌倉の商業・観光の振興に貢献してきた実績は鎌倉市民にも高く評価され、今日では青木の人力車は「鎌倉の原風景そのもの」とまで称されるまでに至る。

創業当時の若き日の青木